非営利の事業が目指す2つの方向性
非営利(NPO)の事業は、『問題』に気づいた人が事業を始めることでスタートします。
その後、『問題』を継続して解決していく仕組みを作る流れとして2パターンあるのでまとめました。
まず、継続する形を作る
まずは自分で最初の事業の形を作る必要があります。
非営利の事業は、それ自体で稼ぐことが出来ないことが多いので、基本的に運営予算をどう確保するの?っていうところを、
確認しながら仕組みを作っていくことになります。
- 補助金(税金から予算を回してもらう)
- 寄付
- 利益の出る事業をして、そこから予算を回す
非営利の組織はこの3つを三等分くらいにして運営予算となるのが一番良いと言われていますが、
補助金は継続しないものも多いので、寄付してくれる人を増やすことと利益の出る事業を作っていくことが大切です。
そして、ここからがどう発展していくかのパターンです。
NPOとして継続・拡大していく方法
これがパターン1です。
自分で事業を大きくしていっても良いのですが、
自分の組織を継続していきながら、他のエリアで同じ考えの人にノウハウを伝えて
事業をコピーしてもらいます。
営利事業だと、FC化なども考えられますが、
非営利事業の目的は『問題の解決』なので、
基本的には無償で提供してコピーしてもらう流れになります。
行政に実施してもらう方法
これがパターン2です。
事業のノウハウを蓄積し行政に提案することで、行政サービスとして欠けていたことを行政側に認識してもらうことにより、
行政の事業として取り込んでもらう流れを作ります。
業務委託してもらう流れになれば、その団体がそのまま事業をやることも可能ですが、
随意契約というのは難しいので、他の団体がその事業を行う可能性もあります。
それでも事業としては存続し続けるので、それはそれで良いと考えます。
行政に実施してもらう流れができたら、行政間でコピーしてもらう流れを作ります。
いずれにせよ
いずれにせよ、非営利の事業が向かう先は、同じ方向を向いています。
『問題』を解決することです。
営利だと 『自社の事業を大きくしていくこと』 ≒ 『利益を出すこと』 が正しいと捉えられます。
そうすると、自社のノウハウを競合他社に提供することは考えづらくなります。
しかし、非営利の事業は、問題解決のために存在します。
『問題解決』のために自分で事業を拡大することも正しいのですが、
他の人が、その事業のコピーをしていってもらう仕組みを作ることも『問題解決』の手段となるならば、正しいことなのです。