福田農園で取り組んでいきたいこと

福田農園を始めて1年が経過しました。
小田原でおいしい柑橘(みかん・レモン・湘南ゴールド等)と野菜を生産し、東京(主に大田区)で販売していく農園です。
小田原を選んだ理由は単純で、電車でも車でも東京から1時間ちょっとで行ける位置にあること、研修先のあきさわ園さんの柑橘がおいしかったことにあります。
東京に住む人が、おいしい農産物をきっかけに気軽に農作業に携われるよう取り組みたいと思っているので、今回はその話をします。
社会背景と課題
全国的に農地が余っている
皆さんご存知だと思いますが、全国的に農家を継ぐ人が減り、農家の高齢化に伴い廃業される方が増えているため、農地が余っていまして、福田農園が準備を進めている小田原でも少なく見積もって300haの農地が余っています。
都市部には農産物の直売所がほぼ無い
郊外では農産物の直売所が多く見られますが、都市部ではなかなか見られません。
また、流通の関係で、人参や大根の葉っぱ部分など、直売所に並ぶような形で売っていないものもあります。
都市部でも農作業がしたい人は多い
都市部では庭の無い物件にお住まいの方が多く、ちょっとした農作業がしたい方が多くいらっしゃいます。
都市部にある市民農園は人気がありますが、行政が安価に提供する畑は抽選となることが多く需要を満たせておらず、また、民間が提供する畑は1坪月1万円ほど費用がかかり、金銭的な負担があります。(農家として農地を借りる場合、地域にもよりますが10a≒300坪あたり年1万円程度が相場です。)
解決に向けた取り組み
おいしい柑橘と野菜の生産
小田原でおいしい柑橘と野菜を生産していきます。
3年で野菜10a、柑橘2haの農地を整備していきます。
直売所での販売


小田原で生産した農産物を東京の直売所で販売していきます。
事務所の半分を改装した2階にあるセルフの直売所です。開店から1年が経過し、少しずつお客様も増え定着していっています。
協力店での委託販売


飲食店や商店街沿いの施設の店内や軒先で農産物を販売いただいています。
この1年間で委託販売先は3箇所になりました。
また、大田区にある猫の自販機さんで冷凍みかんを取り扱いいただいています。
3年で委託販売先を10箇所に増やしていきたいです。大田区に店舗をお持ちで興味のある方はSNSからご連絡いただければと思います。
農園での農作業体験


販売をきっかけに農園に興味を持たれた方をお誘いし、農園にて農作業体験を実施します。
最寄駅(JR東海道本線二宮駅)への送迎もいたします。
長期的に関わっていただける方には、今後の栽培品目や栽培方法、販売なども相談させていただこうと思います。
興味ある方はSNSから連絡ください♪
まとめと長期展望
農業のいいところは、おいしい生産物ができることと、生産する作業自体が楽しいことで、この取り組みがそれを活かせていれば自然と事業が回っていくように感じます。
長期的なことは野菜10a、柑橘2haの整備が終わったタイミングで判断しようと思いますが、関わっていただく方が増えている場合は、負担にならない範囲で広げていければと思っています。
10年20年スパンの話になってくると思うのでゆっくり進めていきます。
どうぞよろしくお願いします。